☆NY通信

NY通信、最新号が届きました!

BEIGO Watch [194] : Restore the Soul of America 米語 Watch [194] : Restore the Soul of America  各位、  謹賀新年  1月6日、首都ワシントンの連邦議事堂に暴徒が乱入した事件は衝撃的でした。法の支配と民主主義が踏みにじられたのです。 バイデン新政権のもと、アメリカはここから立ち直れるでしょうか・・・    米語Watchをお送りします。 Restore the Soul of America アメリカの魂を取り戻す  アメリカ46代目の大統領に就任するジョー・バイデン氏。 彼が勝利確定後のスピーチで高らかに宣言したRestore the Soul of America. (アメリカの魂を取り戻す)こそ、新年を迎えたアメリカの希望です。 彼の言うthe Soul of Americaとは何でしょうか? それは、 人種、民族、信仰、信条、性別そして障害などに関係なく、すべての人に 平等の機会が与えられる、良識と民主主義の社会です。 (バイデン氏の勝利宣言から) I sought this office to restore the soul of America. To rebuild the backbone of the nation — the middle class. To make America respected around the world again and to unite us here at home. (試訳)私は、アメリカの魂を取り戻すために、大統領になることを目指しました。それは、この国の屋台骨たる中間層を立て直すため、そして、アメリカを再び世界中から尊敬される国にし、自分たちの国において我々がひとつになるためです。  過去4年のトランプ政権の評価は、政治的な立場により大きく分かれるでしょう。 しかし、この国が政治、経済、文化そして人間関係のあらゆる分野で分断されたことは、誰も否定できません。 多くの人々が自分と同様の意見だけが響きあう空間(Echo Chamber)に閉じこもっています。進歩派と保守派の対立は先鋭化し、民主主義の基本たる大統領選挙の結果さえ挑戦を受けました。  バイデン氏の道のりは険しいものになるでしょう。しかし新大統領は自信をのぞかせます。上院議員としての36年の経験、副大統領として共和党と渡り合った8年の実績がそう言わせるのでしょう。バイデン氏が誠実な指導力のもと、党派を超えて相手方に歩み寄り(Reach across the Aisle)社会の分断を癒すだろうと希望的観測をする人もいます。 困難を乗り越えて、この国がthe Soul of Americaを取り戻す・・・そう祈るしかありません。  (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)