☆NY通信 ”Transgender Sports Ban”

NY通信、最新号が届きました!

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各位、
先週、4回目のワクチン(2回目のブースター)を近所のドラッグストアで受けました。ニューヨークの感染者数はまた増えてきているので油断はできませんが、気持ちは楽になりました。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。

-米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)-
Transgender Sports Ban トランスジェンダー選手の出場禁止
 Transgender Sports Ban(トランスジェンダーの選手を、女子のスポーツ大会から除外すること)について、全米で議論が巻き起こっています。Transgenderとは、出生時のからだの性別に違和感を持ち、自分が自覚する性として生きる人です。

 先月、全米大学水泳選手権でトランスジェンダーのリア・トーマス選手が女子500 ヤード自由形で優勝しました。間髪入れず、保守派のフロリダ州デ・サンティス知事は、彼女の勝利に異議を唱えました。これまでフロリダ州を含む10数州で、一般の女子選手に対する配慮として、Transgender Sports Banを法律で定めています。

 トーマス選手は以前は男性選手として競技に参加していましたが、女性としての自覚に従って、ルールに基づき数年前から 体を変えるホルモン療法を受けてきたそうです。(しかし、治療を受ける前に蓄積した筋肉やその他の身体的特徴は、残存しているとの指摘があります。)

 アメリカの若者の多くはトランスジェンダーを含む性的少数者に理解を示し、その生き方をサポートします。しかしスポーツ参戦には、一般の女性選手の立場を損なわないのかと、思いは複雑です。Transgender Sports Ban、皆さんはどう思いますか?
(旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)