☆NY通信 ”Situationship”

最新号が届きました!
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各位、
ニューヨークは色とりどりの花が咲き乱れる美しい季節になりました。世界が平和だと本当に心がウキウキするのですが、今年は気持ちが少し揺らいでいます。皆さまも同じでしょうね。 「米語Watch」をお送りします。読んでいただいてありがとうございます。いつでも、楽しいメッセージをお寄せください。
(日本在住の皆さまへのお知らせ)

 日本時間5月9日(月)、NHKの朝のラジオ・ニュース番組 「マイあさ!」で、ニューヨークから、米語Watchをベースとするお話をします。ご興味があればお聞きください。田中キャスターのリードで、8時6分ごろからです。

-米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)-

Situationship とりあえずの男女交際

 最近ネット上で、Situationshipという言葉をよく目にします。アメリカの若者たちが使うこのスラングは、親しく付き合ってはいるものの将来への約束はしていないという、男女のとりあえずの関係を意味します。Relationship(人間関係)ではなく、Situation(その時々の状況)に任せる関係だというニュアンスです。結婚のことなどは考えず、その時々の交際を楽しむことは、若い世代の新しいやり方かもしれません。

 もっとも、自分は真剣な交際を求めているのに、相手との関係がSituationshipに入ったようで、どうしてよいか分からないという人生相談もよくあります。結婚を望んでいる相談者に対して、カウンセラーはSituationshipから抜け出したいなら、相手にはっきりと恋愛、仕事、家族、人生観などを尋ねて、交際を続けるかどうかを決断しなさいとアドバイスしています。

 カウンセラーはこうも言っています。「タフな質問をして拒絶されることを恐れては、何も解決しません!」 本当のところ、もしSituationshipをRelationshipにしたいなら、一番大事なことは、勇気を出してお互いに心から誠実なコミュニケーションをすることなのでしょうね。 最近の日本の若者はどうでしょうか・・・とても気になるところです。(旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)