☆日本の動物福祉政策の推進に貢献されたルイゼ•ハンセン( Luise Hansen, Kobe )さんが、逝去されました。

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戦後、日本の動物福祉政策に多大な貢献をされたルイゼ•ハンセンさんが逝去されました。私にとっては、家族のような存在だったTante Luise(ルイゼおばさん)の告別式(@神戸中央カトリック教会)で、友人代表で、ご挨拶させていただきました。Tante Luiseがいなければ、今日の私は、考えられません。心から、ご冥福をお祈りいたします。

Thank you so much for joining us today.
On behalf of her friends, I would like to offer a few words.
My name is Yuri and tante Luise has been like family to me for many years. According to her, she arrived in Kobe during the war in 1942. She was supposed to go back to Austria using the Siberia railway, but she became stranded in Kobe after Russia declared war against Japan.
After the war, she became actively involved in various welfare and cultural activities in Kobe. Her tireless efforts and generous contributions to save animals and the environment were highly recognized by the government and she received an award from the Ministry of the Environment in 2003.
I always envied her supernatural power to attract animals such as dogs, cats, birds, and even wild boars! I am sure that she is now happily surrounded by all the animals she rescued and the people who shared her adventurous life with her. She was so inspiring and I learned so many things from her spiritually, culturally, and athletically. You know, since she came from Austria, she was a great skater! Thank you, tante Luise, for lots of laughs and love. We will miss you so much! Rest in Peace!

今日は、たくさん、お集まりくださいましてありがとうございました。私は、ハンセンさんとは、それこそ、私が生まれる前から、(父の仕事の関係で)家族のようにお付き合いさせていただきました伊藤ゆりと申します。友人を代表して、一言、ご挨拶させていただくことになりました。

ハンセンさんのお話しによりますと、第二次世界大戦中、1942年に、当時、滞在されていたインドネシアから、同盟国であった日本に送られ、神戸に到着。その後、シベリア鉄道経由で、オーストリアに帰国する予定だったそうですが、ロシアの参戦により、帰路を閉ざされ、神戸に滞在する事になったそうです。それ以来、70年あまりを、神戸の北野町で過ごされ、多くの国際的な友人に囲まれ、様々な活動をなされてきました。なかでも、動物福祉の分野では、日本動物福祉協会阪神支部の支部長としての献身的な功績が認められ、2003年に環境大臣賞を授与されました。まさしく、日本の動物政策を大きく動かしたパイオニア的な存在でした。いつも、いっしょにいると、犬も猫も鳥もイノシシでさえも、みな、私の前を素通りして、ハンセンさんに惹きつけられ、ヤキモチをやいたものでした。動物とお話しできる、不思議な力に驚くことばかりでした。私も、私の子供たちも、ハンセンさんからは、自然の大切さ、ポジティブな考え方、素晴らしい本との出会い、スキー、スケートなど、多くの事を教えていただきました。つい、最近まで、毎日、欠かさず、新聞にも目を通されていて、いつも、最新情報をハンセンさんからゲットするほどでした。あと、二カ月で、100才の誕生日をお祝いするのを心待ちにされていたのですが、その思いが叶わず、本当に残念でなりません。 今となれば、激動の時代を生き抜いた神戸の歴史について、もっと、お話しを聞いておけばよかったと悔やまれます。と、同時に、穏やかな表情で、安らかに旅立たれました事に安堵しております。今頃、ご本人は、たくさんの動物とご友人達に囲まれて、ホッとされている事でしょう。

タンテ•ルイゼ、たくさんの思い出をありがとうございました!神様のみもとで、どうぞ、安らかにお眠りください! 皆様、本日は、本当にありがとうございました。