☆通訳のお仕事

最近、通訳の仕事について、質問を受ける事が多く….私自身は、今は、以前からの長いお付き合いのある企業からのお仕事のみしかお引き受けしていないのですが、若かりし頃は、”あたってくだけろ”の精神で、色々な分野のお仕事を積極的にお引き受けしていました。新製品のプレゼンテーション、記者会見、貿易投資促進会議、行政関係、イベント通訳、文化/スポーツ交流、自動車/バイオ関連、非核会議、トレードショー、カナダ大使館、など、など、東京をベースにしていた事もあり、色々なオファーがありました。”通訳になるには、帰国子女の方が有利ですか?”と、聞かれると、Hmmmm….. 当時、同年代の帰国子女の通訳仲間とチームを組んでいたのですが、 日英の場合は、ネイティヴなみにスムーズな訳だしだったのですが、英日に、問題があり….たとえば、時々、例に出すのは、法律の”binding power”を”縛る力”と、訳したのですが、”拘束力”の方がいいよ、とか、”Japan contributed 200 million yen to …” を、”日本政府は、2億円の貢献をした”と、訳したのですが、この場合、”contributed”は、”拠出した”の方がいいよ、とか… お互い、仕事が終わってからの反省会で、”母語の大切さ”や、”日本語の字面に引きずられないようシンプルに英語らしく表現する事の大切さ”を確認しあいました。と、言うわけで, “第一線で活躍している通訳は、必ずしも帰国子女の方が多いというわけではありません”と、答えるようにしています。まだ、記憶が新しいうちに、通訳失敗談(笑)などを、メモっておこうかなと、そそられる今日この頃です^^;