☆NY通信

世界を震撼させた米国同時多発テロから20年の月日が流れました。 今でも、NYに滞在中だった当時の事を思い起こすたびに、いたたまれない気持ちでいっぱいになります。 今から10年ほど前、最愛なるご主人様を突然に失われた近所の方と親しくされている友人から、ご主人様のDNAと同じ遺体の一部が見つかり、少し気持ちが落ち着かれたとの連絡がありました。 NY検死局で遺体確認の地道な作業が今も続けられている事に敬意を表したいと思います。(ハイジャックされた旅客機が世界貿易センター(WTC)のツインタワーに突っ込んだNYでは、計2753人の死者が出た。検視局によると、今回の男女2人を含めて、身元が確認された死者は1647人。なお4割に当たる1106人の遺体が見つかっていない。現場からは計2万1905の遺体や遺体の一部が見つかっている。現時点で確認ができていない7千余りはほぼ全て骨片だが、DNA型鑑定の技術が向上し、ごく小さな骨片が身元の特定につながることもある。今回の2人の身元も、2001~06年に回収された骨片が特定につながった。出典:朝日新聞) テロ活動が二度と繰り返されませんように… 合掌。

NY通信、最新号が届きました!

BEIGO Watch [211] See Something, Say Something 米語 Watch [211] : See Something, Say Something  2001年、住山一貞さんは同時多発テロのためツインタワーで息子さんを失くされました。住山さんご夫妻は、パンデミックが来るまでは、毎年ニューヨークに追悼に来られ、お忙しい中、我が家にも休息のため立ち寄ってくださいました。  先日住山さんは、「9/11レポート 2001年米国同時多発テロ調査委員会報告書」を出版社「ころから」から出版され、本は書店で注文することができます。 住山さんが息子さんのために、公式独立調査委員会の報告書を心を込めて翻訳されたものです。 皆さま、機会があれば本書を是非手にしていただきたいと思います。  

米語Watch(朝日Weeklyおよび週刊NY生活紙に連載中)-  See Something, Say Something 不審(物、者)を見たら、通報を!   アメリカの同時多発テロ事件から20年が経ちました。約3000人が亡くなった恐ろしい日々のすぐ後に、広告の専門家が作った標語”If you see something, say something.”(何かを見たら、通報を!)は、今ではSee Something, Say Somethingと省略されて、ニューヨークの至るところ、そして全米各地でテロや犯罪の抑止への協力を市民に呼びかけています。  この標語、当初は無責任な通報で当局が振り回されないか、また有色人種やイスラム教徒が 不当に告発されないかという不安を感じた人もいました。 しかしながら定着したSee Something, Say Somethingはテロ防止に大きく貢献していると、ニューヨークでのテロ対策を担当したあるFBI職員は述べています。  米軍が撤退したアフガニスタンは、タリバンの統治の成り行きによっては、アメリカを標的とするテロの温床になることが懸念されています。また、議会暴動を起こしたような国内過激派の脅威もあり、アメリカのWar on Terror(テロとの戦い)は今後も止むことはありません。 その戦いの中、See Something, Say Somethingは、テロへの警戒・市民の協力を訴えるキー・フレーズであり続けるでしょう。 (旦 英夫 ニューヨーク州弁護士)  9/20/21